2010年4月15日木曜日

東京大学 i.school

東京大学の社会基盤学科の堀江先生が企画する、イノベーションスクール「東京大学 i.school」に行ってきました。このプロジェクトは、さまざまな企業とワークショップを通じてイノベーション(価値の創出から、その実現まで)を行い、現代の社会に疑問を投げかけると同時に、学生に対してどんな教育を行っていったら良いかという実験的な活動を行っているものだった。

今日は、フィンランドの政府が支援するデザインイノベーションの学校「Aalto大学」の「school of art and design」の教授であるPeter Mcgrory先生の「企業やフィンランドのデザイン&イノベーションの在り方」についての講演と、企画者である堀江先生、そして多摩大学大学院で教授をしているデザイン産業のコンサル等をしている紺野先生のパネルディスカッションでした。Mcgrory先生の講演のときは同時通訳もついていてさすが東大!と思ったが、デザインに関する講演の内容の密度も濃かった。

軽くまとめておくと、

1)これからのデザインの在り方、定義、位置づけと、その他のテクノロジー、ビジネスの相互関係についての話。

製品のデザインは、ビジュアルをデザインするインダストリアルデザインから、機能をデザインするプロダクトデザインを経て、体験をデザインするサービスの視点が必要があると言われるようになってきている。そして、デザイナーと技術者と企画の相互的なより良いモノづくりの関係性。
また、ischoolではイノベーションを成立させる為の訓練として、Understanding(エスノグラフィー、フォーサイト)→Creating(シナリオメイキング、プロトタイピング)→Realizing(エグゼキューション、ストラテジックプランニング)という手順を踏んでワークショップを行っているようだ。
2)appleやNOKIAを事例としたプラットフォームという考え方の構造。
テクノロジーとデザイン、そしてブランドとストラテジーについての話で、テクノロジープラットフォームをデザインプラットフォームで効率化、商品のデザインのラインナップや見せ方でブランドプラットフォームを形成し、それらを総合して流通や提供する経験の戦略を練るストラテジープラットフォームが存在するというもの。

3)どのように勉強すれば単なるもののデザインから、体験をデザインできるようなスキルが身に付くか。

デザイナーとしては、1)でのイノベーションプロセスの中で、Realizingの部分を繰り返すことで広い視点を持つことにつながる。
いろいろな学際的繋がりが必要になってきて、知のデ・コントラクションによってサービスを追求する関係を学生時代から築いていく必要がある。(デザインが価値の発見、テストを行い、企画が実用性やそのニーズ、利益を追求し、技術者が実現可能性を見出すという役割があるので、意見交換や協調できる関係が必要)

といった内容だった。

ワークショップの内容の詳細は明かされなかったが、一緒に行ってくれた古川君によると山崎先生の授業と同じようなプロセス(調査→プロト→アクティングアウト→フィードバック)でした。

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