2010年5月22日土曜日

世界を変える!

「世界を変えるデザイン展」に行ってきました。最近話題の「世界のために出来ること」とか「90%のためのデザイン」とかで取り上げられている、発展途上国やインフラが満足に整備されていない国々や地域のためにデザインを活用し、問題を解決していこうという動きの中で作られた製品の数々が展示されていました。

展示されたものは現地の文化や生活の様式に取り入っても馴染めるようなシステムやプロダクトで、地下から清潔な水をくみ上げられるものや上の写真のQ-dram(キュードラム)のように、遠方の水場から大量の水を効率よく運ぶ道具などの生活用水にまつわるもの。そのプロダクトの生産を現地で行えるようなものにして、雇用を発生させるなども考えられていました。

また、雨水を貯水池に貯めて、そこから引いた水をペダルを踏んで畑に撒けるものや、トウモロコシのたねを取るための板を曲げただけの道具で作業を効率よく安全に進められるようなプロダクトもあり、時間の短縮や効率化も現地の人に撮っては重要であり、実際にそういったプロダクトが役に立っているのだなと、そのプロダクトの使用感からじりじりと伝わってきました。



そこには僕らの知らない世界や問題点が沢山あり、僕たち10%の人間が役に立てるチャンスは沢山あるといいうことと、単に技術を駆使してハイテクなシステムを投入するだけでなく「現地の人々が使うにはどんな機構でどんな簡単なシステムで、文化や生活に浸透できるか」というデザイン的な配慮が必要不可欠であると感じました。

その象徴的な例として「lifestraw」というプロダクトが挙げられます。



このストローは汚れた水を吸い上げて、その途中で汚れや様々な雑菌を濾過し、きれいな水を飲めると言うものです。これはきれいな水を飲み慣れている日本人にはすぐには馴染みませんねー。一回水を汲んで、浄水される様を確認しないと汚い水のイメージが強くてなかなか飲めないでしょう。

でも、ストロー型でも十分に現地の人の生活に馴染むことが出来るのであれば、浄水される過程を見せるような非効率な構造よりも、携帯できてどこでもすぐに口で吸えばすぐに水を飲める構造の方が適していると言えると思うのです。

どちらかと言うと効率化やシステム化への配慮の方が目立つプロダクトが多く、世界の10%のためのデザイン(豊かな国の人々のためのデザイン)と90%(貧困や水・食糧難等の問題に見舞われている人々のためのデザイン)の質の違いを感じた展示会でした。

28日からAXISギャラリーでも展示がされるそうで、時間があればそっちも行ってみようかな。

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