2010年8月10日火曜日

ネイチャーセンス展

吉岡徳人・篠田太郎・栗林隆の「ネイチャーセンス展」を見てきました。

まずは今日の六本木の旅の大目玉である吉岡徳人さんのsnow。この作品は、雪が舞い、降り積もる情景を扇風機と羽毛で再現し、幻想的で迫力に満ちた現象を見せてくれます。強烈な風の流れによって軽い素材であるはずの羽毛に脅威を感じる瞬間すらあることで、自分の中にも「雪への恐怖」の記憶があることを再確認させてくれました。

雨に消えるガラスのテーブルやベンチもさすが。素材の「当たり前すぎてうっかり見落としている特性」を見事に体験化していました。



哲学チックな観点から何気ない生活の中の現象や情景を切り取って「自然」を抽象する篠田さんの作品は、作品自体のクオリティと詩的なたたずまいが素敵で、ただただ雰囲気を楽しみました。

ただ、最近あまり考えさせすぎる作品に対し、食わず嫌いが生じてます(笑)が、ミクロ構造はマクロ構造に通ずるところがあるという篠田さんの考えには賛成します。人間のからだを宇宙に喩えたり、庭を大自然を抽象するものと捉えてみたりと、フラクタル幾何学のようなループ現象を可視化しているようでした。そして、自然の一部として人間を捉えるという独特な視点も面白いと思います。

栗山隆さんは初めて名前を知りましたが、インスタレーションの盛り上げ方が上手い!

ファーストインプレッションをことごとく覆してくれるどんでんがえしと、着眼点の鋭さというか意外性みたいなのが素晴らしかった!

やりたいことを純粋に、尚且つシンプルに実行するセンスを感じました。

「境界線」というテーマも、「屋台」プロジェクトも、去年のインターンで学んだこと(疑問点に到着したこと)だけれど、その答えの一つがそこにあるような気がしました。映像作品を見ると好きなことを好き勝手にやっている感じがして、他の二人の作品に比べてどちらかと言うとアウトロー(失礼かな?笑)な印象を抱きました。
韓国朝鮮の国境での屋台プロジェクトは、境界線の限界を突き詰めたかなり危険が伴うプロジェクトだったでしょう。そんな環境でもおかまいなしに音楽を軸に屋台プロジェクトを刊行する度胸とポテンシャルはなかなか真似できないと思います。
栗山さんの「屋台の境界線問題」をビジネスにしていくには、また想像もつかない努力が必要になるのだろうけれど。

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