2008年12月1日月曜日

オープンラボ

今日は3研究室合同の合同オープンラボがあった。

私たちの研究室としては初めてのオープンラボで、オープンラボってどんな感じなんだろうとか、

探り探りの状態で当日を迎えたが、思いのほかたくさんの人に自分の卒業研究やキッズデザイン、TOYOTA UD ワークショップの作品を見てもらうことができた。

 

3時間程度の短い時間だったが充実した時間だった。こういう企画はとても良い。

社会でばりばり働く人や、他大学で教師をしている人、これから研究室に配属される3年生など、様々な立場の人に向けてパネルセッションで伝えるのはとても疲れた。

でも、そういった様々な視点から作品を見てもらえることで、よりしっかりした研究やアイディアに繋がってくる。

一つの研究室に引きこもって凝り固まった視点で作品を練り上げても、それは断片的に煮詰めたものになってしまう。

それはとても薄っぺらくてつまらないものになってしまうだろう。

 

行き詰まったアイディア展開に一つの道筋もみえたし、これからやるべき課題も沢山見つかった。

トヨタのユニバーサルプロジェクトの作品も、とある人にボロボロに言われた。

でも、僕らの視点と成果物は間違ってはいないと思う。もしそうでなければ都市にパーソナルモビリティの余地は無いと言われたも同然である。

何を言われたかと言うと、

僕らの作品は二次モビリティ(公共交通機関に持ち込んでその先で乗り回すモビリティ)で、都内に点在する古着屋やセレクトショップを巡り歩くというショッピングスタイルに適したモビリティを作ろうと考え、

スケートボードのようにシンプルだが、自分で蹴ったエネルギーをフライホイールで貯めて長い距離を進むことができるものを作った。(動力関係はドでかいチョロQのようなイメージ)

しかし、二次モビリティは都内では効力を発揮しないと言われた。

都内の交通環境は、歩道に人が溢れ、車道には車が溢れ、少し歩けば駅がある。

歩道をこれで疾走すれば人にぶつかるし、気持ちよくは進めない。少し歩けば駅がある環境でこういったモビリティを持ち込んで乗り回すようなモチベーションに至るか?

そういわれたのである。

とっさに妙にこの言葉に納得してしまい、何も言えなかったが、

少し歩けば駅があり、歩道には人が溢れている。これは必ずしもそうではない。
確かにテレビ等で良く中継される渋谷の駅前交差点等は夕方近くになると人ごった返すが、僕らがユーザーシーンとして考えていたのはそういう所ではない。

もっと駅からはなれた隠れ家のようにたたずむ古着屋街は閑散としている。しかも、駅から離れているという表現を用いたように、そこまで到達するためには徒歩10分くらいかかるのである。

これは事実であった。(夏休みを犠牲にして調査した結果)

僕らは対象ユーザーを自分たちに近い年代にしてしまった。

おそらくこれが一番の敗因であり、UDを上手く取り込めなかったような印象を与えてしまったのだと思う。

結局何を言いたいのかと言うと、調査プロセスを順々に踏んでも、結局は成果物の評価になってくる。

もちろんプロセスを順番に説明してもいいがそれは聞く側にとってとても退屈なことであり、好意的に理解する人は少ないはずである。(もちろん惹き付けるような話術を身につければ別だが)

そうしたときにプロセスをハッキリ伝えられるような成果物を作ることも重要である。そうしなければ、こうして誤解を生み、意図が正確に伝わらないと感じたことがこの一日の最も大きな収穫だった。

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