今日は外部展の学生のみのミーティングがありました。
今日の目的は13日と15日のチェックに向けたDMイメージの決定と、それを含む展示会自体のコンセプトの方向性を決めることでした。展示会のコンセプトというものに直面したのは実は僕自身初めてです。
まずは8日の全体会議からの宿題として、考えてきた自分たちの展示イメージ案をプレゼンしました。
僕はどちらかと言うと、展示空間メインのコンセプトで多少抽象的な案を出しました。
もともと、ディスプレイ業界に興味を持っていた僕は、銀座等のショウウィンドウデザイナーに憧れていました。店舗のイメージをのびのびと表現できる、そういう仕事に就きたいと考えていた時期もありました。
その名残か、「展示」と聞くと「ディスプレイ」と直結して考えずにはいられず、「どのように世界観を作って来客者に作品を見てもらいたいか」を考えたくなるのです。
どんな内容かと言うと、テーマは「繭」です。
僕たちの学校は工業系の大学で、デザインという分野に置いてはまだまだ知名度が少ないというのが現状です。
しかし、僕たちは徐々にデザイン界に進出しつつあります。
今年は某有名自動車メーカーのワークショップに招待されたり、数々のコンペティションで入賞したりと、知名度は右肩上がりだと自負しています。(結構充実した一年だったなあ。笑)
その原動力となったのが、「学生生活ののびのびさ」だと考えています。
美術大等のライバル達は、小さい頃からデザイナーを目指し、訓練を積み、さらに美術大学という厳しい環境に身を置いてびしばしと自分を追いつめています。なぜなら、センスがモノをいう授業の連続と、有名講師陣に鍛えられるチャンスが次々と舞い込んでくるほどの知名度があるというプレッシャーに苛まれているからです。
そこからひねり出された作品達は、いうまでもなく威圧感や完成度が素晴らしいものになっています。
もちろん、それは一つの方向性として敬うべきだと思います。
でも僕たちは、どちらかと言うと、マーケティング調査の方法や、素材に対する印象の評価、客観的な立場からユーザーのニーズに応える訓練など、実用的でロジカルなデザイン展開を繰り広げています。
つまり、デザインのアプローチの方法は美的センスだけではないのです。(別に僕たちがセンスで劣っていると認めた訳ではありませんよ!)なので、カッコいいものを作る!という点では美大に劣るかもしれませんが、デザインする立場では少なくとも同じスタートラインに立っていると言えるのです。
そういった過程でデザインすることこそが僕たちの売りでもあり、僕たちの色であるわけです。
その色をどうにか展示に取り込もうとしたときに、僕たちのストーリーを「繭」として表現することを思いつきました。
僕たちの作品は研究と言うロジックの「糸」によって作られた、社会へ飛び立つ前の最後の関門「繭」なのです。
理系ということもあって、研究中は数字との格闘でした。美大生が材料を盛ったり削ったりしているその頃、僕たちはパソコンとにらめっこをしていたのです。
研究は発見と苦悩の連続でした。実験がうまくいかず、いらだったり泣きわめきたくなる時期も多々ありました。
その苦悩のひとつひとつを「糸」で表現しました。
僕たちは仲間同士で糸を紡ぎ合い、お互いの支えとしていたのです。
一本の糸にはそれだけの深い価値が込められています。
また、卒展は卒業する前の最後の関門です。
繭の中で糸を出し尽くし、期が熟したさなぎは成虫になって社会の荒波に飛び立って行きます。
社会へ飛び立ったあとの姿は、今よりもさらに一皮むけた姿になるでしょう。
来場者には、その成虫に対する期待も感じてほしかったのです。
かといって、繭を展示会場に置く訳ではありません。
繭は抽象的なシンボルとして掲げ、展示イメージは作品、もしくは展示会場自体を繭と見立てたディスプレイにしたいのです。
そして、この展示会が終わったとき、晴れて僕たちは繭を破り、社会へ飛び立つのです。
と締めくくったところで、僕は来年度は院に進学するわけですが…。
以上が僕の案で、今日は結局10案近くに絞った程度でミーティングは終了。その後秋葉原へ行って4000円で愛用のMac bookのメモリーを4GBに増設しました。
いまは文章を打つのが取っても快適です。
イラストレーターとフォトショップを同時に起動できるってすばらしい!
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